デンタルニュース
歯ぐきが白い…これって大丈夫?原因と受診の目安
日本橋の歯医者「日本橋グリーン歯科」デンタルニュース担当スタッフ、歯科衛生士の平野です。
「歯ぐきが白くなっている気がする」「いつの間にか色が変わっていた」そんな気づきがあって、不安になっている方はいませんか?
定期検診に来てくださっている方でも、「そういえば最近ここが白い気がして」と帰り際にぽつりと言ってくださることがあります。
診てみると口内炎だったり、根っこのトラブルだったり、原因はさまざまです。
「言おうか迷ったんですけど」という方も多いのですが、こういった小さな気づきを教えてもらえると助かります。
歯ぐきが白くなる理由は一つじゃなく、ちょっとした口内炎のこともあれば、歯の根っこのトラブルや、まれに口腔がんが関係していることもあります。
「たぶん大丈夫だろう」と放置していい場合もありますが、早めに診てもらった方がいい場合もあります。
この記事では、歯ぐきが白くなる原因・様子を見ていい場合と受診すべき場合・日頃からできることをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

歯ぐきが白くなる原因
①比較的軽いケースが多いもの
口内炎や傷による白さ
歯ぐきが白く見える原因として、一番多いのが口内炎や傷です。
誤って噛んでしまったり、歯ブラシが強く当たって傷ついたりすると、その部分が白っぽく見えることがあります。
口内炎の場合は、白い部分の周りが赤くなっていて、触れると痛みがあることが多いです。多くの場合は1〜2週間程度で自然に治まるので、様子を見ていいことがほとんどです。
「口の中を噛んでしまってから白くなった」「最近疲れている」という場合は、まず口内炎を疑ってみてください。
歯ぐきの血流が一時的に悪くなっている
歯ブラシを強く押し当てていたり、入れ歯や矯正装置が当たっていたりすることで、歯ぐきが一時的に白っぽく見えることがあります。
血流が一時的に悪くなることで、歯ぐきの色が薄くなる状態です。
原因を取り除けば元に戻ることが多いので、まず心当たりを探してみてください。
②歯や神経のトラブルが原因のケース
歯の根っこの先に膿が溜まっている
歯の根っこの先に膿が溜まると、歯ぐきの一部がぷっくりと膨らんで白っぽく見えたり、押すと膿が出てきたりすることがあります。
歯の神経が死んでしまっていたり、過去に神経の治療をした歯でトラブルが起きていたりするときに出やすい症状です。
「なにか歯ぐきにプクッとしたものができている」という方が来院されたとき、確認すると根っこのトラブルだったというケースは少なくありません。
痛みがないと「まあいいか」となりがちですが、この状態が自然に治ることはほぼありません。気づいたタイミングで診てもらうのが一番です。
歯周病が進行している
歯周病が進むと、歯ぐきの色や形が変化してきます。
炎症が慢性化すると歯ぐきが白っぽく見えることがあり、健康なピンク色とは明らかに違う状態になってきます。
ゆっくり進むために気づきにくいことが多く、「そういえば最近歯ぐきの色が変わってきた気がする」と気づいたときには、すでに進行していることがあります。
歯周病による歯ぐきの色の変化は、赤みが強くなる炎症期と、慢性化して白っぽくなる時期の両方があります。
「赤くなるのが歯周病のイメージ」という方も多いのですが、白っぽい変化も歯周病のサインのひとつです。
歯ぐきの色がいつもと違うと感じたら、歯周病のチェックも合わせて受けてみてください。
③全身の状態が影響しているケース
貧血や体調不良との関係
貧血の方は歯ぐきが白っぽく、血色が悪く見えることがあります。
「最近疲れやすい」「立ちくらみがある」「顔色が悪いと言われる」といった症状と一緒に歯ぐきの白さが気になる場合は、歯医者だけでなく内科にも相談してみてください。
口腔がんの可能性も否定できない
歯ぐきの白い変化の中で、最も注意が必要なのが口腔がんの可能性です。
初期段階では白いただれや硬いしこりとして現れることがあり、「白板症」と呼ばれる状態もまれにがんに変化することがあります。
口腔がんは早期発見できれば治癒率がぐっと上がりますが、初期症状が口内炎と似ているため見過ごされやすいのが現実です。
「2週間経っても治らない口内炎」という訴えで来院される方の中に、まれに要精査のケースがあります。だからこそ、2週間という目安を頭に入れておいてほしいです。

こんな症状があったら早めに歯医者へ
①様子を見ていい場合と受診すべき場合
1〜2週間で治まるなら様子見でいいことも
口内炎や軽い傷による白さであれば、1〜2週間程度で自然に治まることがほとんどです。
痛みはあるけど食事ができないほどではない・心当たりがある・少しずつ小さくなってきているという場合は、様子を見てもいいでしょう。
その間も口の中は清潔に保ちたいので、患部をゴシゴシこすらないようにしながら歯磨きは続けてください。
強く当てると逆に悪化することがあります。
早めに受診が必要な場合
2週間以上経っても白さが治まらない・白い部分が大きくなっている・表面が硬い・触れると出血しやすい・歯ぐきがぷっくりと膨らんでいる・痛みはないのに変化が続いている、こういった状態のときは放置しないでください。
痛みがないからといって安心はできません。むしろ痛みのない変化の方が、気づかないうちにじわじわ進んでいることがあります。
②歯医者でどんなことをするの?
原因によって対応が変わる
「白くなっているだけ」と思っていても、原因が違えば治療の内容もまったく変わります。
口内炎なら薬を塗って様子を見る、根っこのトラブルなら根の治療、歯周病なら歯石取りから始める、という流れです。
まずレントゲンや視診で何が起きているかを確認してから、方針を決めます。
口腔がん検診という選択肢も
「口腔がんが心配」という方には、口腔がん検診という選択肢があります。
口の中全体を丁寧に確認して、がんや前がん病変の有無をチェックします。
自治体によっては検診を実施しているところもあるので、気になる方は確認してみてください。
定期検診のついでに口の中全体を診てもらう習慣が、早期発見につながることがあります。

日頃からできること
①歯ぐきの色を定期的にチェックする
自分の口の中の変化に気づく習慣を
歯磨きのときに、歯ぐきの状態を意識して確認することをおすすめします。
健康な歯ぐきはサーモンピンクと言われるきれいなピンク色で、表面がひきしまっています。
色だけでなく、腫れていないか・出血しないかも合わせてチェックしてみてください。
毎日同じ場所を見ているからこそ、「なんか今日違う気がする」という感覚が一番の早期発見につながります。
難しく考えなくていいので、歯磨きのついでに歯ぐきをさっと確認する習慣をつけてみてください。
定期検診で早期発見につなげる
自分でチェックする習慣も大事ですが、やはりプロの目で見てもらうのが一番確実です。
定期的に通っている方は、前回との変化を比べられるので「あれ、ここ前と違う」と気づきやすくなります。
長く通い続けてもらえると、こちらも細かい変化を追いやすくなるので助かります。

まとめ
歯ぐきが白くなる原因は、軽いものから早めに動いた方がいいものまで幅があります。
口内炎や傷なら1〜2週間で落ち着くことが多いですが、2週間経っても変わらない・じわじわ広がっている・痛みがないのに続くという場合は、一度歯医者で確認してもらうのが安心です。
歯ぐきの色は健康状態のバロメーターです。
「たぶん大丈夫だろう」という自己判断が発見を遅らせることがあるので、気になる変化があるときは小さなことでも歯医者に伝えてみてください。
日頃から自分の口の中に関心を持ちながら、定期的にプロの目でチェックしてもらう習慣をつけることが、歯とお口の健康を長く守ることにつながります。
歯ぐきは毎日の歯磨きのときに必ず目に入る場所です。
「なんか最近色が違う気がする」「ここだけ白っぽい」という小さな気づきを流さずにいることが、大きなトラブルを防ぐことにつながります。
鏡を見るついでに、歯ぐきの色も意識して確認してみてください。
この記事を監修した人

医療法人社団周優会
常務理事 笠原幸雄所属学会
東京シティー日本橋ロータリークラブ会員
お江戸日本橋歯科医師会選挙委員会 委員長
一般社団法人 日本橋倶楽部会員
東京科学大学歯学部 東京同窓会参与略歴
私立開成高校卒業
早稲田大学理学部卒業
東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学病院勤務
笠原歯科医院 蔵前開設
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 人形町開設
医療法人社団周優会 日本橋グリーン歯科 常務理事
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 六本木開設