2015-04

初期虫歯について

春は、学校で歯科検診が行われる季節ですね。子供の頃、「C1」とか「C2」とチェックされませんでしたか?これは虫歯の進行を表す用語で、C は虫歯を意味する「カリエス(Caries)」のことです。
虫歯の進行段階はCO からC4 までの5 段階あります。

フッ素

★初期虫歯とは?
学校の歯科検診では、「CO(シーオー)」と診断されることが多いのが初期虫歯です。
O は数字のゼロではなく、英語の「オブザベーション(Observation 観察)」のオー。
「要観察歯」のことで、初期虫歯・虫歯になりそうな歯・穴があく一歩手前の歯などとも言われます。

★どんな状態?
痛み等の自覚症状がなく、見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、見逃しやすいのが特徴です。
よく見るとエナメル質が白濁していたり、歯の断面をX 線写真で見ると、表面は健康な部分と同じように白く写るのに、歯の内部はミネラルが溶け出していて密度が低く、暗く写ります。

★治療は?
「要観察歯」というだけに、歯科ではすぐに治療せずに様子を見ますが、この早い段階でのケアがとても重要です。
歯に穴があいてしまうと元に戻ることがないので歯科での治療が必要ですが、初期虫歯の段階ならば、毎日のセルフケアで歯を修復し、健康な状態に戻せる可能性があります。

★有効な手段は?
初期虫歯を修復するには、虫歯菌の作る酸で溶けた歯の表面に、唾液中のカルシウムが付着して修復する「再石灰化」が重要です。再石灰化促進のためにはフッ素が有効です。
フッ素は再石灰化を促進させる作用の他にも、虫歯菌が出す酵素の働きを邪魔して酸を作りにくくさせたり、酸に強い丈夫な歯にしたりする効果があります。

★効果的なフッ素活用法
お子様の初期虫歯の修復や虫歯予防のためには、歯科で定期的に高濃度のフッ素を塗布したり、歯にシーラントをすることが有効です。
自分で歯磨きができる年齢になれば、フッ素入り歯磨きを毎日のケアに取り入れることができますし、「低濃度フッ素を・毎日・家庭で」がポイントです。
歯磨きも歯ブラシもたくさん種類がありますので、日本橋グリーン歯科に来院した際にご相談ください。
フッ素を歯に効率良く取り込ませるには、
①歯ブラシに半分以上(1g 以上)歯磨き粉をつけ
②初期虫歯の部分や虫歯になりやすい部分から(磨き始めは濃度が高い)
③歯の溝や歯と歯のすき間などにも毛先が入るように
④2分間ブラッシング
⑤すすぎ回数は少なめに(すすぎすぎると溶け出してしまいます。)
⑥外出先や、学校・職場の昼休みの間にも、ささっと磨けば効果があります。

2015-04-24 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯に関する豆知識、ウソ!?ホント!

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★歯は鉄よりも固い?
→ホント!
物の硬さを測る単位に「モース硬度」というものがあります。
鉄のモース硬度は「4」で、歯のエナメル質が「7」です。
このため歯を削るための道具はダイヤモンドの粉でできています。
しかし、人の歯のエナメル質は不完全な結晶体であるため、壊れやすく、酸やむし歯菌に侵されやすいものなのです。

【身近な物のモース硬度】
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド

★おやつは一度にたくさん食べるより小分けにして食べたほうが虫歯になりにくい?
→ウソ!
小さいとき、お母さんに「そんなに沢山甘いものを食べたら虫歯になるよ!」と注意されたことはありませんか?
しかし厳密には、食べる量ではなく、食べる回数が多い方が虫歯になる可能性が高くなります。
どうしても食べたいときは、だらだらと食べ続けるのではなく、一度に食べて、食べた後には歯を磨きましょう。
ただし、甘いものを食べすぎると体にもよくないのでほどほどにしましょうね。

★唾液がないと味が感じられなくなる?
→ホント!
食べ物の味は、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官に、食べ物の味を構成している物質がだ液に溶け込むことで届けられ、初めて感じることができ
ます。
唾液が少なくなると、食べ物の物質が味蕾に届かなくなってしまったり、舌と物がこすれて炎症を起こし、未蕾が働かなくなってしまうこともあります。
唾液には自浄作用があり、むし歯予防にも効果的です。
あなたのお口は、だ液が少なくなっていませんか?ぜひ一度、お口の健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

★世界で一番かかる人が多い病気は「歯周病」?
→ホント!
世界で一番患者が多い病気として、ギネスブックにも載っています。
日本では成人の80%がかかっています。
また、歯周病は、歯を失う原因のNo,1です。
歯周病を予防するためには、3 か月に一度、予防のためのクリーニングが効果的です。

歯のことで気になることがありましたら、いつでも日本橋グリーン歯科へご相談ください。

2015-04-13 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

ランドセルの名前の由来

4月になりました。入学の季節ですね。
4月は入学式
入学式といえばランドセル。
昔は黒色と赤色が定番だったランドセルも、最近では様々なデザインや色がならび、まるで春の鮮やかなお花のようですね。

ランドセルは日本独特の小学生用の通学カバンですが、最近では海外でファッションアイテムとしても人気があるそうです。
そんなランドセルは、もともとは幕末の日本で、将兵の携行品や荷物を入れる布製のカバンとしてオランダから来たものでした。
オランダではリュックやバックパックのことを、「ランセル」と呼び、その名前がいつしか訛って、「ランドセル」と呼ばれるようになったと言われています。
布製から革製になったのは、明治20年、総理大臣だった伊藤博文が、皇太子殿下の入学祝いに特注品の革のランドセルを贈ったのが始まりとされています。
それが昭和30年代に小学生の通学カバンとして定着したそうです。

さて、小学生は永久歯への生え変わりなど、お口の中の状態が急激に変化する時期です。
日本橋グリーン歯科で定期的に歯科検診を受け、健康な歯を育てましょう!

2015-04-02 | Posted in デンタルニュースComments Closed