2023-01

抜けた歯を放置するとどうなる?

歯周病や事故で残念ながら歯を失ってしまったとき、「抜いたのは奥歯で目立たないから」「1本くらい歯がなくても不便はないから」「痛みはないから」と抜けたまま放置してしまうと、時間が経つにつれ様々なお口や体の不具合が出てしまいます。

歯並びや噛み合わせが崩れる

歯は、空いたスペースを埋めようとする働きがあります。
歯が抜けた部分をそのままにしていると、両側の歯が傾いて倒れてきたり、反対側の歯が伸びてきて歯並びや噛み合わせが乱れ始めます。

見た目が悪くなる

歯が抜けると歯茎が下がってきます。
また、歯並びのバランスが悪くなると、頬がこけたり、口元の皺が増えたりして、顔の見え方が変わってきます。

歯が抜けている所は、笑った時やお話をしているときに目立ちます。
そのため、あまり笑えなくなって表情が不自然になったり、口元を手で隠すような仕草も増えてきます。

胃腸に負担がかかる

歯が抜けてしまうと噛む能力が下がるため、食べ物をうまく噛めないまま飲み込んでしまいがちになります。
そうすると胃に負担をかけ、消化不良を招きます。
きちんと栄養を吸収できなければ、免疫力が低下し、栄養不良に陥って、フレイル(虚弱)体質になっていきます。

認知症のリスクが上がる

歯が抜けると、噛むことによる脳への刺激が減少して、認知症のリスクが高まります。
奥歯を一本失うと、なんと40%もかみ砕く力が低下し、認知症のリスクは2倍になるといわれています。

歯を失ったときの治療法の比較

歯を失った際には、主にインプラント、入れ歯、ブリッジの3つの治療法があります。
歯科医師と相談の上、ご自分にとって納得のいく治療を選びましょう。

インプラント


メリット
・天然歯と同じような仕上がりになる
・自分の歯と同じように噛める

デメリット
・保険がきかない
・手術が必要


入れ歯


メリット
・治療回数や通院回数が比較的短い
・種類が選べる
・手術が不要
・保険がきく素材もある

デメリット
・違和感がある
・目立つ
・毎日のお手入れが必要


ブリッジ


メリット
・治療回数や通院回数が比較的短い
・手術が不要
・保険がきく素材もある

デメリット
・汚れがたまりやすい
・両隣の歯を削る必要がある
・隣の歯が健康な場合、削ることに抵抗感がある

2023-01-16 | Posted in デンタルニュースComments Closed