2016-01

お口の汚れを確認してみましょう

お口の汚れ
お口の汚れを確認してみましょう
「毎日歯磨きをしています。」という方でも磨き残しはどうしてもあるものです。
それを少しでも減らして、きれいなお口の環境になるように指導を受けることがあると思います。

そのようなとき、歯を赤く染めてみたことが無かったでしょうか。
子供のころ、幼稚園や保育園、小学校などでも虫歯予防デーや、何かのイベントにからめて
お口を見てみる機会があった方もいらっしゃるかもしれません。
同じような歯科医院でもこのような機会を作ってお口の汚れを確認してもらうことがあります。

お口の汚れに赤く色をつけることを「染めだし」と呼んでいます。
このときに着くおもに赤い色の液は「歯垢検査薬」というもので、染め出し剤などとも呼んでいて、染める対象のものは歯ではなく、実際はお口に残った歯垢を染めています。
歯垢は歯より少し黄色がかっているような、白色系なのでただ鏡をみてもなかなかわからないものです。
そのため、この歯垢を染め出して、磨き方のクセや苦手な部分をわかりやすくしているのです。

この歯垢とは、そもそも何でしょうか。
これは、プラークという名前があり、おもに最近の塊だと言えます。
虫歯や歯周病の原因になるもので、放っておくと唾液中のカルシウム成分と結合して硬い歯石になっていきます。
歯石になってしまうと、もう歯ブラシで取り除くことはできません。
その前に、毎日の歯ブラシでできるだけ、この歯垢を取ってしまうことが大事なのです。

染め出しをしたら
赤く色のついた歯垢は、歯ブラシのあたっていなかったところを示しています。
これをスコアにてわかりやすく上達したものを数値化して患者さまにお話ししたりすることもあります。
力を磨いても歯ブラシの毛先は逆に開いてしまい、磨きたいところに歯ブラシが当たらないので、適切な圧と、ブラシの動かし方、歯ブラシ以外の補助用具と呼ばれる、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使い方も指導してもらいましょう。

染め出し剤ってどんなものなのでしょうか?
このごろ、一般のドラッグストアなどでも染め出し剤が販売されていたりします。
その形状は主に、液体や、ジェルタイプ、粒になっていたり、歯磨き剤に色が付いているものなどもあるんです。
この赤色は食用である色素を使っていますので、人体には無害です。

染め出しをしたら
歯科医院ではドクターや歯科衛生士が歯垢を赤く染めだしていきます。
歯ブラシや綿棒、綿を小さく丸めたもので色を漬けていきます。
そのあとは軽く1回から2回うがいをします。

鏡を使って色のついている部分を確認してみましょう。
この汚れが無くなるように工夫をして優しく汚れを落としていきましょう。
最後にもう一度確認染めといって染め直してみることもあります。
きちんと汚れが落ちていれば、このとき、歯の表面に残る色はないことになります。

毎度同じところに汚れが付いていたり、どうしても落ちない汚れがあるときには、それを取り除くための方法をドクターや歯科衛生士に相談しましょう。
毎日確実についてしまう歯垢を残さないように、歯磨きの腕をあげていけたらいいですね。

2016-01-13 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

虫歯あれこれ

虫歯あれこれ

虫歯と言うとどんな状態を思い浮かべるでしょうか。
よくアニメなどでは真っ黒で穴があいていたりするものを見ることがあるかもしれません。
そのような虫歯がお口にあったとしたら、多分大きな痛みが出てしまっているでしょう。
目で見てわかるような虫歯になってからだと治療は大掛かりになることもあるのでそのような状態になる前にできるだけ早く見つけられればいいと思いませんか?
虫歯イラスト
虫歯とは何でしょう。
虫歯はカリエスと言い、歯を蝕んでいく細菌の仕業によりできるものです。
その細菌がたまりやすい場所、磨きにくい場所などは虫歯の好発部位といって、非常に虫歯になりやすい個所だと言えるのです。

虫歯になりやすい部位は?
それは、歯と歯が隣り合っている間の部分です。隣接面のカリエスと呼んでいます。
隣の歯が邪魔しているので、虫歯ができても気づきにくく危険な部位でもあります。
デンタルフロスでのお掃除が適しているのですが、そのフロスをこの隣接面に通した時、糸の繊維がほどけるようになった時はこの部位の虫歯の可能性がありますので、早めに歯医者さんに行きましょう。

他には奥歯のかみ合わせの部分、咬合面と言われる部位です。
よく奥歯のかみ合わせの部分にキャラメルなどが詰まってしまったりしたことはありませんか?
あの咬み合わせの溝は虫歯の好発部位です。歯ブラシが届かないほど深い溝があるので細菌が潜みやすい部分なのです。

最後は歯と歯ぐきの境いの部分です。
歯周病が起こる原因にもなる場所ですし、それだけ歯磨きが難しい場所だと言えます。
年齢の高い人では、その歯周炎により歯ぐきが下がって、根面カリエスと言う歯の根っこの部分にカリエスができることがあります。
歯ぐきが下がると歯の根っこが出てきてしまうのですが、根の部分は、歯のほかの部分のように身体の中で一番硬いエナメル質では覆われていません。
ここはセメント質と呼ばれる柔らかく、虫歯に弱い特徴があります。
この部分は毎日の歯磨きで削れ易かったり、虫歯になりやすかったりするのです。

虫歯にならないような対策を
虫歯を防ぐには、毎日の歯磨きの技術を向上させることが挙げられます。
また、ブラッシングに加えて、補助用具と呼ばれるデンタルフロスや歯間ブラシなどをうまく使えるようになることが大事です。
取りきれない汚れを歯科医や歯科衛生士にクリーニングをしてもらって、ブラッシングの指導を受けることが虫歯予防への近道になります。

2016-01-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed