デンタルニュース
インプラント治療、自分には向いている?治療前に確認しておきたいこと
日本橋の歯医者「日本橋グリーン歯科」デンタルニュース担当スタッフ、歯科衛生士の平野です。
「インプラントをしたいけど、自分には向いているのかな?」
「どんな人がインプラントに適しているの?」
そんな疑問を持っている方は多いと思います。
インプラントはすべての方に同じように適用できる治療ではなく、口の中の状態や全身の健康状態・生活習慣によって、向いている方とそうでない方がいます。
ただ、「向いていない」と言われても、事前の治療や準備で条件を整えられるケースもあります。
まずは自分の状態を正しく知ることが、インプラント治療への第一歩になります。
この記事では、インプラントに向いている人・注意が必要な人の特徴と、向いていない場合でもできる可能性があることをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

インプラントに向いている人の特徴
①口の中の状態が整っている
歯周病や虫歯が治療済みである
インプラントに向いている方の条件としてまず挙げられるのが、口の中の状態が安定していることです。
歯周病や虫歯が治療済みで、口の中に活発な炎症がない状態であることが大前提になります。
歯周病が進行している状態でインプラントを入れても、細菌の影響でインプラントが定着しにくくなったり、インプラント周囲炎になりやすくなることがあります。
「口の中がきれいな状態」を作ってからインプラントに進むことが、成功への近道です。
「インプラントをしたくて来たのに、まず虫歯と歯周病を治してからと言われた」という方もいます。
遠回りに感じるかもしれませんが、この順番を守ることがインプラントを長持ちさせるための土台になります。
顎の骨の量が十分にある
インプラントは顎の骨に埋め込む治療なので、骨の量と質が重要です。
骨の量が十分にある方は、インプラントがしっかり定着しやすく、治療がスムーズに進みやすいです。
骨の量はレントゲンやCTで確認することができます。
「骨が十分あるかどうか不安」という方も、まずは検査を受けてみることで現状を把握できます。
骨の量が足りない場合でも対処法があるので、自己判断せずに相談してみてください。
②生活習慣が安定している
禁煙している・禁煙できる
インプラントに向いている方の特徴として、喫煙していないことも大きなポイントです。
たばこに含まれる成分は血流を悪くして、インプラントと骨がくっつきにくくなる原因になります。
非喫煙者の方は、インプラントの定着率が高く、トラブルが起きにくい傾向があります。
喫煙習慣がある方でも、治療前から禁煙することでリスクを下げることができます。
「インプラントをきっかけに禁煙しました」という方も実際にいます。
禁煙できるかどうかが、インプラントの成功を左右する大きな要素のひとつです。
定期的なメンテナンスに通える
インプラントは入れたら終わりではなく、その後のメンテナンスが長持ちするかどうかを大きく左右します。
3〜4ヶ月に1回程度の定期メンテナンスに継続して通える方は、インプラントに向いていると言えます。
「治療が終わったらもう通わなくていいと思っていた」という方もいますが、インプラントを長く使い続けるためにはメンテナンスが欠かせません。
仕事が忙しくても定期的に時間を作れる方のほうが、インプラントとの相性がいいです。

インプラントに向いていない・注意が必要な人
①口の中の状態が気になる場合
歯周病が進行している
歯周病が活発に進行している状態では、インプラント治療を始めることが難しいです。
歯周病菌が多い口の中にインプラントを入れると、インプラント周りにも炎症が起きやすくなり、定着しないまま失敗してしまうリスクがあります。
歯周病が進行している方は、まず歯周病の治療を優先する必要があります。
「インプラントがしたくて来たのに、歯周病を先に治してからと言われてがっかりした」という方もいますが、この順番が結果的にインプラントを成功させるための大切なステップです。
骨の量が少ない場合はどうする?
歯を失ってから時間が経っていたり、歯周病で骨が溶けてしまっていたりすると、インプラントを埋め込むための骨が足りないことがあります。
この場合は「向いていない」と諦めてしまいがちですが、骨を増やす処置(骨造成)を行うことでインプラントができるようになるケースもあります。
骨の量が少ないからといって、すぐに諦める必要はありません。
まずは検査で現状を確認してから、どんな選択肢があるかを相談してみてください。
②全身の状態や生活習慣が影響する場合
喫煙習慣がある
喫煙習慣がある方は、インプラントのリスクが高くなります。
たばこは歯ぐきへの血流を悪化させ、インプラントと骨の結合を妨げます。
また、免疫力が低下するため傷の回復も遅くなりやすいです。
「吸わなければ大丈夫ですか?」と聞かれることがありますが、完全に禁煙することが望ましいです。
手術の前後だけ禁煙しても、長期的に喫煙を続けていると定着率に影響が出ることがあります。
インプラントを検討しているなら、禁煙を真剣に考えるいい機会だと思います。
持病がある場合の注意点
糖尿病・骨粗しょう症・血液をサラサラにする薬を服用しているなど、全身の状態によってはインプラント治療に注意が必要なことがあります。
ただし、持病があるからといって必ずしもインプラントができないわけではありません。
持病がコントロールされている状態であれば、インプラントができるケースも多いです。「持病があるから諦めていた」という方も、一度歯医者で相談してみることをおすすめします。
かかりつけの内科医と連携しながら治療を進めることもあります。

向いていなくてもできるケースがある
①事前の治療で条件を整えられることも
歯周病・虫歯を先に治療する
「今の状態ではインプラントが難しい」と言われても、事前に必要な治療を行うことで条件を整えられることがあります。
歯周病や虫歯を先に治療して口の中の状態を安定させてから、改めてインプラントに進むという流れです。
「最初は向いていないと言われたけど、治療を続けてインプラントができるようになった」という方もいます。
諦める前に、まず今の状態で何が必要かを確認してみてください。
骨造成で骨の量を補う方法も
骨の量が足りない場合は、骨を増やす処置(骨造成)を行うことでインプラントが可能になることがあります。
骨造成は追加の時間と費用がかかりますが、骨の量が足りないからといってインプラントを諦める必要はない場合も多いです。
ただし、骨造成が必要かどうか・どんな方法が適しているかは、骨の状態によって変わります。
レントゲンやCTで詳しく確認してから判断することになるので、まずは検査を受けてみることが大切です。
②まずは相談してみることが大切
自己判断せずに診てもらう
「自分はインプラントに向いていないだろうな」と自己判断して諦めてしまう方が意外と多いです。
でも実際に診てみると、意外と条件が整っていたり、少し準備をすればできる状態だったりすることもあります。
インプラントができるかどうかは、実際に口の中を診て・レントゲンを撮って・全身の状態を確認してから判断するものです。
「どうせ無理だろう」と思い込まずに、一度相談してみることをおすすめします。
「相談に来るまでずっと自分には無理だと思っていた」とおっしゃる患者さんが、実際に検査してみたら問題なくインプラントができた、というケースは少なくありません。
思い込みで選択肢を狭めてしまうのはもったいないです。
条件が整えばインプラントできることも
今すぐは難しくても、治療を積み重ねることで条件が整っていくこともあります。
「今は向いていないが、〇〇を治してから来てください」という形で、将来的にインプラントを目指せることもあります。
大切なのは「今の状態で何が必要か」を正確に把握することです。
そこから逆算して、インプラントに向けての準備を一歩ずつ進めていくことができます。

まとめ
インプラントに向いている人・向いていない人の違いは、口の中の状態・骨の量・生活習慣・全身の状態など、さまざまな要素が関係しています。
「向いていない」と感じていても、事前の治療や準備で条件を整えられるケースも多いです。
「自分はインプラントができないだろう」と諦める前に、まずは歯医者で現状を確認してみることが大切です。
実際に診てもらわないとわからないことがほとんどなので、気になっている方はぜひ一度相談してみてください。
インプラントは「入れたら終わり」ではなく、その後のメンテナンスを続けることで長く使い続けられる治療です。
向いているかどうかを確認することが、長く満足できるインプラント生活への第一歩になります。
この記事を監修した人

医療法人社団周優会
常務理事 笠原幸雄所属学会
東京シティー日本橋ロータリークラブ会員
お江戸日本橋歯科医師会選挙委員会 委員長
一般社団法人 日本橋倶楽部会員
東京科学大学歯学部 東京同窓会参与略歴
私立開成高校卒業
早稲田大学理学部卒業
東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学病院勤務
笠原歯科医院 蔵前開設
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 人形町開設
医療法人社団周優会 日本橋グリーン歯科 常務理事
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 六本木開設