デンタルニュース

インプラント手術が怖い理由と安心につながる3つの工夫

日本橋の歯医者「日本橋グリーン歯科」デンタルニューススタッフ、歯科衛生士の平野です。


インプラントを検討されている方から 「手術が怖いんです…」 と相談されることが多くあります。

確かに「手術」と聞くと、怖いイメージが強いですよね。でも大丈夫です。

患者様の不安を少しでも減らせるよう、歯医者のスタッフが一丸となって全力でサポートします。

私は、患者様が手術後には「思ったより全然大丈夫でした!」と明るく笑顔になられた姿を何度も見てきました。

この記事では、手術が怖い理由を整理しながら、怖さがグッと和らぐ3つの工夫をわかりやすくお伝えします。

インプラントを怖がる女性

インプラント手術が「怖い」と感じる理由とは?

①痛みや腫れが不安

麻酔の進歩で痛みは最小限に

手術というと「痛いことをされるのでは」と不安になりますが、現在のインプラント治療では痛みを最小限に抑える麻酔技術があります。

表面麻酔で針が刺さる痛みをほぼ感じないようにしてから、薬液をゆっくり入れるため、「本当に刺さってるの?」と驚かれる方も多いです。

実際に私が担当した患者様でも「親知らずより全然楽でした」と話される方がほとんどです。

術後の腫れは対策できる

術後に多少腫れることはありますが、腫れを抑える対策を行います。

冷やす方法や服薬の指導をしっかり行い、腫れが出やすい方には追加のケアをご提案することもあります。

実際、「翌日からは気にならず、普通に外出できました」というお声をいただくことも多いです。

②手術そのものへの恐怖

音や振動が苦手な方も多い

「痛くないのは分かったけど、この音と響きが怖い…」とおっしゃる方も少なくありません。

骨に触れる手術なので、確かに独特の「響く感じ」はあります。

しかしこれは振動であり、痛みとは別の感覚です。

安心していただけるように手術中はこまめに声かけを行い、「次は少し響きますね」と事前にお伝えしています。

環境の緊張感が怖さを増幅させる

診療室の雰囲気そのものが緊張を高めることもあります。

「いつもと違うスペース」「器具が多い」など、視覚的な刺激も恐怖心につながります。

そこで、当院ではできるだけ患者様が安心できるようタオルで視界を遮ったり、小さな工夫を行っています。

③トラブルが起きないか心配

精密検査でリスクを事前回避

「もし何かあったらどうしよう…」という心配は、とても自然な不安です。

ですが、インプラント手術は準備段階のCT撮影で、骨の厚み・神経や血管の位置を立体的に確認し、安全に埋入できる場所だけに手術を行います。

どの角度から歯根(人工の歯の土台)を入れるのが最適か、手術前の段階でほぼ確定しています。

「ちゃんと準備されてるんだ」と理解すると、不安が安心に変わっていく方が多いです。

経験豊富な歯科医師の治療なら安心

インプラント治療は、担当する歯科医師の技量にも大きく左右されます。

だからこそ、症例数と経験が豊富な歯科医師による治療は何より安心材料になります。

私が診療で感じるのは、術者の技術が高いほど手術がスムーズで、患者様の負担も少なくなるということです。

治療時間が短いほど麻酔の負担も減り、結果として成功率も高くなります。

「この先生なら安心して任せられる」と感じる信頼関係が、怖さを和らげてくれます。

歯科のレントゲンの様子

怖さを減らす3つの工夫

丁寧なカウンセリングと事前説明

不安を言葉にして安心につなげる

「怖い」という感情は、誰かに話すことで半分ほど軽くなることがあります。

カウンセリングでは患者様が抱えている不安をお聞きし、必ず一つずつ解消していきます「こんな小さなこと聞いていいのかな?」と思う内容でも大歓迎です。

むしろ、その中に本当の不安が隠れていることも多いです。

実際「話してよかった」と安心した表情で帰られる方がほとんどですので、「怖い」はそのままにせず、まずは口に出してみてください。

治療の流れがわかると緊張が軽くなる

「先が見えないこと」は、不安な気持ちを膨らませてしまいます。

治療の流れを模型・説明資料を使って具体的にイメージできると、不安がぐっと軽くなります。

どのくらい時間がかかるのか、どんな音がするのか、どの段階が山場なのか、あらかじめ把握できていれば「今どの位置にいるのか」が分かるので、安心して身を預けることができます。

痛みを最小限にする麻酔と技術

表面麻酔&電動麻酔で痛みに配慮

麻酔そのものが怖いという方も多いですが、前述したように、まず針を刺す前に表面麻酔を塗り、針の刺激をほぼゼロにします。

さらに薬をゆっくり注入することで、圧の不快感も少なくなります。

私の経験では、「覚悟していたのに全然痛くなかった」と驚かれる方がとても多いです。

痛みの感じ方は人それぞれですが、その人に合わせた麻酔の速度や場所までしっかり調整し最大限の配慮を行います。

静脈内鎮静法で眠っている間に終了

怖さが強い方には、静脈内鎮静法がおすすめです。

点滴で鎮静薬を使いウトウトしたリラックス状態のまま手術が進みますので、強い恐怖を感じる暇もなく、気づいたら「あれ?終わった?」となる方が多いです。

手術中の記憶がほとんどなく、「本当に助かった」と言われることもしばしば。

怖がりさんにはとても心強い方法です。

術後の不安もフォロー体制で軽減

腫れや痛みのケアを事前に説明

手術が怖い背景には、術後への不安も含まれています。

そこで、腫れや痛みが出やすい時期・対応方法を事前に丁寧にお伝えします。

「想定内」と分かっていれば、怖さはかなり減ります。

実際、腫れが少し出ても「聞いていたので不安ではなかった」と笑顔でお話しくださる方が多いです。

いつでも相談できる

治療後に不安が生じたときにすぐ相談できる場所があることは、とても心強いことです。

「腫れてきた気がする」「薬が切れてきて心配」という細かな不安も、遠慮なくご連絡くださいとお伝えしています。

歯科医師と歯科衛生士

不安を軽くする、自分でできる工夫

①リラックスしやすい環境づくり

好きな音楽や呼吸で緊張をほぐす

緊張しすぎると麻酔が効きにくくなったり、血圧が上がってしまうことがあります。

そんなときに有効なのが呼吸と音です。

中には好きな音楽をイヤホンで聴きながら手術を受ける方もいらっしゃり、「気が紛れた」という声をよくいただきます。

また、深呼吸は体の緊張をゆるめ、麻酔の効きも整えます。

少し意識するだけで気持ちも体もラクになりますので、ぜひ試してみてください。

緊張しにくい服装で来院する

体が締め付けられる服装(タイトなパンツや固い素材の服など)は、それだけで緊張を高めてしまいます。

リラックスしやすい柔らかい素材の服装や、なるべく暖かい格好がおすすめです。

ブランケットもご用意していますが、「寒いと緊張する」という方はぜひ温かい格好でお越しください。

②信頼できる医院を選ぶ

不安を気軽に相談できるかが大切

手術の怖さを減らせるかどうかは、医院との相性も関係します。

「こんな質問してもいいのかな…」と思わず、どんな小さな不安も相談できることが大切です。

「信頼できる」と思える医院を選ぶことは、手術を成功へ導くだけでなく、心の支えにもなります。

実績や症例を事前にチェック

ホームページやカウンセリングで、担当医の症例数や経験値を確認しておくことも安心につながります。

写真付きの症例紹介や、同じ悩みの方の治療例を見られると、イメージが湧きやすくなります。

「ここに任せたい」と思えるポイントがあると、怖さより信頼感が上回り、一歩前に進みやすくなります。

まとめ

インプラント手術に対して「怖い」「不安」という気持ちは、とても自然な感情です。

どの患者様も、最初の一歩を踏み出すときには少なからず緊張されています。

しかし、痛みのコントロール技術の進歩や丁寧な事前説明、術後まで続くフォロー体制が整っている今、たくさんの方が安心して治療を受けられるようになっています。

私たちは、治療だけでなく患者さんの気持ちにも寄り添うことを大切にしています。

もし少しでも「不安をきちんと聞いてくれる場所で治療したい」と思われたら、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。

この記事を監修した人

医療法人社団周優会 常務理事 笠原幸雄

医療法人社団周優会
常務理事 笠原幸雄

所属学会

東京シティー日本橋ロータリークラブ会員
お江戸日本橋歯科医師会選挙委員会 委員長
一般社団法人 日本橋倶楽部会員
東京科学大学歯学部 東京同窓会参与

略歴

私立開成高校卒業
早稲田大学理学部卒業
東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学病院勤務
笠原歯科医院 蔵前開設
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 人形町開設
医療法人社団周優会 日本橋グリーン歯科 常務理事
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 六本木開設