デンタルニュース
いろいろな歯ブラシ
お口のお掃除の必需品といえば歯ブラシですね。昔からいろいろな形のものが考案・開発されてきましたが、皆さんはどのような歯ブラシを使っていますか?
★歯ブラシの種類
現在販売されている歯ブラシを分類すると、4つにわかれます。
①手用歯ブラシ(手で磨くタイプ)
②電動歯ブラシ(ヘッドを電動で回転・振動させて歯垢をかきとる)
③音波歯ブラシ(電動歯ブラシに周波数20~2 万ヘルツの音波をプラス)
④超音波歯ブラシ(160 万ヘルツの超音波パワーで細菌を破壊)
★手で磨くタイプの歯ブラシ
手用歯ブラシを選ぶなら、ブラシは歯肉を傷つけないために柔らかめ、ヘッド部分は口の中で動かしやすいように小さめ、ネックは奥に届きやすいように細めでやや長めがおススメです。
グリップ部分は手の大きさに合わせて、握りやすいものを選ぶといいです。
★各種電動歯ブラシ
電動歯ブラシは1 分間に約2500~7500 回のブラッシングで歯垢を落とします。
ブラシの動きは縦横振動・回転・反転など商品によって違います。
音波歯ブラシは1分間に約3 万回の音波振動で歯垢を除去します。
超音波歯ブラシは人間の耳に聞こえない超音波を利用し、歯と歯垢のつながりを弱めて落とし、口の中の頑固な細菌の連鎖を破壊するといわれています。
★電動歯ブラシの注意点
①電気製品なので、水回りでの使用は感電の危険性があります。入浴中の歯磨きには不向きです。
②長く磨きすぎたり、強く押しつけたりすると歯や歯肉を傷つける場合があります。
③歯磨き剤を使用すると研磨剤の粒子が本体内に入り故障を起こすこともあります。
④電動歯ブラシの効果を過信せず、歯と歯の間の歯垢除去には、デンタルフロスや歯間ブラシでの仕上げも必要です。
いくら最新鋭の高機能な道具に変えても、正しい磨き方を知り、正しく使わなければ効果はありません。
歯ブラシについても、日本橋グリーン歯科にお越しの際にご相談ください。。
初期虫歯について
春は、学校で歯科検診が行われる季節ですね。子供の頃、「C1」とか「C2」とチェックされませんでしたか?これは虫歯の進行を表す用語で、C は虫歯を意味する「カリエス(Caries)」のことです。
虫歯の進行段階はCO からC4 までの5 段階あります。
★初期虫歯とは?
学校の歯科検診では、「CO(シーオー)」と診断されることが多いのが初期虫歯です。
O は数字のゼロではなく、英語の「オブザベーション(Observation 観察)」のオー。
「要観察歯」のことで、初期虫歯・虫歯になりそうな歯・穴があく一歩手前の歯などとも言われます。
★どんな状態?
痛み等の自覚症状がなく、見た目も健康な歯とほとんど変わらないため、見逃しやすいのが特徴です。
よく見るとエナメル質が白濁していたり、歯の断面をX 線写真で見ると、表面は健康な部分と同じように白く写るのに、歯の内部はミネラルが溶け出していて密度が低く、暗く写ります。
★治療は?
「要観察歯」というだけに、歯科ではすぐに治療せずに様子を見ますが、この早い段階でのケアがとても重要です。
歯に穴があいてしまうと元に戻ることがないので歯科での治療が必要ですが、初期虫歯の段階ならば、毎日のセルフケアで歯を修復し、健康な状態に戻せる可能性があります。
★有効な手段は?
初期虫歯を修復するには、虫歯菌の作る酸で溶けた歯の表面に、唾液中のカルシウムが付着して修復する「再石灰化」が重要です。再石灰化促進のためにはフッ素が有効です。
フッ素は再石灰化を促進させる作用の他にも、虫歯菌が出す酵素の働きを邪魔して酸を作りにくくさせたり、酸に強い丈夫な歯にしたりする効果があります。
★効果的なフッ素活用法
お子様の初期虫歯の修復や虫歯予防のためには、歯科で定期的に高濃度のフッ素を塗布したり、歯にシーラントをすることが有効です。
自分で歯磨きができる年齢になれば、フッ素入り歯磨きを毎日のケアに取り入れることができますし、「低濃度フッ素を・毎日・家庭で」がポイントです。
歯磨きも歯ブラシもたくさん種類がありますので、日本橋グリーン歯科に来院した際にご相談ください。
フッ素を歯に効率良く取り込ませるには、
①歯ブラシに半分以上(1g 以上)歯磨き粉をつけ
②初期虫歯の部分や虫歯になりやすい部分から(磨き始めは濃度が高い)
③歯の溝や歯と歯のすき間などにも毛先が入るように
④2分間ブラッシング
⑤すすぎ回数は少なめに(すすぎすぎると溶け出してしまいます。)
⑥外出先や、学校・職場の昼休みの間にも、ささっと磨けば効果があります。
歯に関する豆知識、ウソ!?ホント!
★歯は鉄よりも固い?
→ホント!
物の硬さを測る単位に「モース硬度」というものがあります。
鉄のモース硬度は「4」で、歯のエナメル質が「7」です。
このため歯を削るための道具はダイヤモンドの粉でできています。
しかし、人の歯のエナメル質は不完全な結晶体であるため、壊れやすく、酸やむし歯菌に侵されやすいものなのです。
【身近な物のモース硬度】
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド
★おやつは一度にたくさん食べるより小分けにして食べたほうが虫歯になりにくい?
→ウソ!
小さいとき、お母さんに「そんなに沢山甘いものを食べたら虫歯になるよ!」と注意されたことはありませんか?
しかし厳密には、食べる量ではなく、食べる回数が多い方が虫歯になる可能性が高くなります。
どうしても食べたいときは、だらだらと食べ続けるのではなく、一度に食べて、食べた後には歯を磨きましょう。
ただし、甘いものを食べすぎると体にもよくないのでほどほどにしましょうね。
★唾液がないと味が感じられなくなる?
→ホント!
食べ物の味は、舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる器官に、食べ物の味を構成している物質がだ液に溶け込むことで届けられ、初めて感じることができ
ます。
唾液が少なくなると、食べ物の物質が味蕾に届かなくなってしまったり、舌と物がこすれて炎症を起こし、未蕾が働かなくなってしまうこともあります。
唾液には自浄作用があり、むし歯予防にも効果的です。
あなたのお口は、だ液が少なくなっていませんか?ぜひ一度、お口の健康状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。
★世界で一番かかる人が多い病気は「歯周病」?
→ホント!
世界で一番患者が多い病気として、ギネスブックにも載っています。
日本では成人の80%がかかっています。
また、歯周病は、歯を失う原因のNo,1です。
歯周病を予防するためには、3 か月に一度、予防のためのクリーニングが効果的です。
歯のことで気になることがありましたら、いつでも日本橋グリーン歯科へご相談ください。
ランドセルの名前の由来
4月になりました。入学の季節ですね。
入学式といえばランドセル。
昔は黒色と赤色が定番だったランドセルも、最近では様々なデザインや色がならび、まるで春の鮮やかなお花のようですね。
ランドセルは日本独特の小学生用の通学カバンですが、最近では海外でファッションアイテムとしても人気があるそうです。
そんなランドセルは、もともとは幕末の日本で、将兵の携行品や荷物を入れる布製のカバンとしてオランダから来たものでした。
オランダではリュックやバックパックのことを、「ランセル」と呼び、その名前がいつしか訛って、「ランドセル」と呼ばれるようになったと言われています。
布製から革製になったのは、明治20年、総理大臣だった伊藤博文が、皇太子殿下の入学祝いに特注品の革のランドセルを贈ったのが始まりとされています。
それが昭和30年代に小学生の通学カバンとして定着したそうです。
さて、小学生は永久歯への生え変わりなど、お口の中の状態が急激に変化する時期です。
日本橋グリーン歯科で定期的に歯科検診を受け、健康な歯を育てましょう!
噛むことの大切さ
★あなたはよく噛んでいますか?
食べ物をよく噛んで味わうことを「咀嚼」(そしゃく)と言います。
忙しさのあまり、食事にかける時間が短い早食いや、噛む回数が少なくて流し込むような食べ方になっていませんか?
通常、1口で何回位噛んで食べているのか意識しながら食べてみてください。
弥生時代に比べ、現代の1回の食事で噛む回数は6分の1以下に減っていると言われています。
1口で30回ほど噛むのが望ましいと言われていますが、弥生時代と違って、軟らかい食べ物が好まれる昨今、それほど噛まなくてよい食品が多いのも事実です。
このようにあまり噛まない生活では、全身の健康にどのような影響を与えているのでしょうか?
★あごの発達
顎の骨は小学校低学年の頃から急速に成長します。
この時期に「よく噛む生活」をしていれば、あごの発達に効果的なのですが、あまり噛まなくてよい軟らかい食べ物を好む最近の食生活では、あごがあまり使われません。
そうすると、あごが充分に発達しないことがあります。
しかし、昔の人と歯の大きさや数は変わらないのですから、あごが小さければ、歯並びや噛み合わせの悪いお口になってしまうと言われています。
★唾液
よく噛むことで分泌される唾液には、食事で酸性に傾いた口の中を中性に戻す中和作用や、口の中をきれいにする洗浄作用、溶け出した歯の表面を再石灰化させる作用などがあります。
これは虫歯や歯周病の予防に役立っています。
また、唾液には、発がん性物質の毒性を弱めたり、有害な細菌の発育を妨げる有効成分が含まれています。
まるで万能薬のような唾液が、よく噛めばたくさん分泌されます。
★脳の働き
昔から「よく噛むと頭が良くなる」と言われますが、頭が良くなるわけではなく、噛むことで脳の働きが良くなるのです。
脳細胞が活性化されて頭がすっきり冴え渡りるため、噛むことは、老人性痴呆の予防にも効果があるとされています。
★噛むことの効用
このように、「噛む」ことは必要であり、大切なことです。
歯ごたえのある食品も取り混ぜ、バランスのよい食事を、ゆっくりよく噛み砕いて食べる習慣を身につけましょう。
そして、きちんと歯磨きをして、定期的に日本橋グリーン歯科で検診を受けましょう。
桜と梅と桃の花の見分け方とは?
3月になり、段々と暖かくなってきましたね。
花のつぼみを見ると、やっと春が来たのだとウキウキします。
さて、皆さんは桜と梅と桃の花の見分けは付きますか?
桜はなんとなく分かるけど梅・桃は分からないという方が、多いのではないでしょうか?
今回は梅・桃・桜の見分け方をご紹介します。
『桜』の花は、枝に直接ではなく、細い茎の先に房状に花が付いているので、全体的にボリュームがあります。
花びらの形は楕円で、先が割れています。
『梅』は、枝にくっつくように花が咲きます。
花芽が1節につき1 個なので、たわわに咲くのではなくスカスカした感じで、比較的枝の根元に花が咲きます。
『桃』は、枝に沿うように花が咲きます。
一箇所に複数の花芽がついており、枝全体に花が付くので、梅よりも華やかに見えます。
花びらの先はとがっています。
桜・梅・桃、見た目は似ていても全く違う種類のお花ですね。
さて、歯の治療で見た目は白い歯でも、材料・性能など全く違います。
より良い材料を選べば、結果的に治療費が安くなることがあります。
歯の治療をする時には、ご自身に合うものをしっかりと検討し、治療しましょう。
予防の為にしっかりと歯磨きをし、定期的に歯科検診を受けましょう。
どうしたら虫歯を防ぐことができる?
★どうしたら虫歯を防ぐことができる?
むし歯予防には、食後に歯を磨きプラーク(歯垢)を取り除くことがもっとも大切です。
歯科医院でフッ素を塗布してもらって歯の質を強めたり、歯磨き後にむし歯菌のエサになる糖質を分解するキシリトールガムを噛むのも効果的です。
それに加えて大切なのは、飲食回数に気を付けることです。
食後お口の中では、歯が溶け出す脱灰(だっかい)という作用と、溶けた歯が再び元の状態に戻っていく再石灰化(さいせっかいか)という作用が起こります。
間食をして飲食の回数が増えると、脱灰の時間が長くなり、再石灰化の時間が短くなり虫歯になりやすくなります。
飴やチョコなどを少しずつ食べながらや、甘い飲み物をちびちび飲みながらの仕事や勉強は、むし歯になりやすくなります。
★虫歯予防のため3 か月に1 度は定期検診を
むし歯は早期発見・早期治療が大事です。痛くなって歯医者に行ったら、むし歯が神経まで達しており、手遅れだった…というケースも少なくありません。
また、ご自身でのブラッシングでむし歯や歯周病の原因である細菌を完全に除去するのは困難です。
そのため、3か月に1 度の定期検診をお勧めしています。
「3ヶ月に1 度」である理由は、歯科医院で歯の治療やクリーニングを行ってからプラークや歯石が蓄積して、虫歯や歯周病のリスクが高まるサイクルが約3 ヶ月だから
です。
大切な歯の為に、是非歯科検診は日本橋グリーン歯科へお越しください。
虫歯の原因になる3つの要素とは?
齲蝕は、ミュータンス菌などの虫歯の原因菌が、食べ物や飲み物に含まれる糖質を使って酸を作り出し、時間の経過と共に歯のエナメル質を溶かしてしまう
ところからはじまります。
上の図のように、「歯」「糖質」「むし歯菌」の3つの要素が重なる時間が短ければ虫歯になる可能性が低く、長ければ虫歯ができやすくなるのです。
歯:歯の硬さや、だ液の力によって虫歯になりやすいかが左右されます。人の歯のエナメル質は不完全な結晶ですがフッ素が入ると結晶構造が強化され、むし歯になりにくくなります。
むし歯菌:主なむし歯菌はミュータンス菌とラクトパチラス菌です。
ミュータンス菌が歯垢のなかでネバネバ物質と酸をつくって初期のむし歯の穴をあけます。
そこに強い酸をつくるラクトパチラス菌が住みつき、むし歯を悪化させる共同作戦です。
歯をつるつるにして、むし歯菌を減らすことが大切なのです。
糖質:糖質が虫歯菌のご飯になり、プラーク(歯垢)が作り出されます。糖質はお菓子だけでなく、色々な食べ物に入っています。
虫歯かな?と思ったら、お気軽に日本橋グリーン歯科へお問合せください。
歯みがきをすると血が出る場合は
★歯みがきをすると血が出る場合は
歯を磨くと血が出るのは、歯肉炎や歯周病のサインです。
できるだけ早く歯科医院にご来院ください。
歯ぐきが痛くてブラシがあてられない、赤く腫れている、などは細菌が活動している証拠です。
歯周病は歯と歯ぐきの間の歯石を除去しなければ治りません。
素人判断は禁物です。
歯科医院で処置を受け、医師や歯科衛生士の指示に従って、やさしくブラッシングをしましょう。
★最近歯ぐきが減ってきた、歯が長くなった、ような気がする。
硬い歯ブラシを使っていたり、ブラッシングの力が強すぎたりすると、歯ぐきが退縮してしまう恐れがあります。
歯ぐきが退縮して、歯ぐきの根っこが見えてしまっている場合は、知覚過敏が起きたり、むし歯になりやすくなります。
普段から磨く力が強めの方や、急いで磨く癖のある方は、「やわらかめ」の歯ブラシで丁寧にマッサージをするように磨くように心がけましょう。
歯周病やかみ合わせなどの原因でも、歯ぐきが下がってくる場合があります。
歯ぐきの退縮が気になったら、進行を止めるために、早めに検査を受けましょう。
日本橋グリーン歯科では、検査も行っていますのでお気軽にご相談ください。
どんな歯磨き粉を使えばよい?
★どんな歯磨き粉を使えばよい?
最近では、さまざまな種類の薬用歯磨き粉が販売されています。
知覚過敏や歯周病、ホワイトニングなど、お好みの症状に合わせた歯磨き粉を使用して大丈夫です。
また95%の歯磨き粉にフッ素が含まれており、むし歯の予防効果があります。
しかし、歯磨き粉は補助的なものなので、それだけでむし歯や歯周病が治るわけではありません。
また、ミントなどの香りの泡立ちの良い歯磨き粉は短時間ですっきりしてしまうので、磨き残しがあっても歯磨きを終わらせてしまいがちです。
いつも時間をかけて丁寧に磨くよう心がけましょう。
★デンタルフロスや歯間ブラシは必要?
歯ブラシでの歯磨きでは、歯垢は約60%しか取れないと言われています。
歯ブラシがとどかず、むし歯になりやすい歯と歯の間には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。
デンタルフロスなどを使用すると約90%の歯垢を取り除くことができるので、歯と歯の間の虫歯や歯周病の予防にとても効果があります。
最低でも1 日に一回は、歯間のお掃除をしてください。
歯肉が後退し、歯の隙間に歯間ブラシが入る方、ブリッジを装着している方は、サイズに合った歯間ブラシを、お子様や健康な歯ぐきの方は、デンタルフロスを使用しましょう。