デンタルニュース

歯磨き剤あれこれ

毎日行う歯磨きに欠かせないのが歯磨き剤。
なにが良いのですか?と聞かれることがよくあります。

歯磨き剤には様々な成分が入っていて、その成分を見ていくと反応もさまざまです。

自然なものが良いとお考えの方には、あまり沢山のカタカナが羅列されていたらちょっと避けたいと思われるかもしれません。

虫歯や歯周病などでお困りならば、効果がありそうな成分が含まれているものがよいと思うでしょうし、ホワイトニング中の人ならステインを浮かしてくれるような商品が気になるかもしれません。

新しい歯磨き剤を選ぶときにはご自身のお悩みから選んでいきましょう!

エチケットの観点からいくと歯磨き剤はスッキリ爽やかに仕上げるミント系の味が好まれますが、中にはチョコレート味や子供用であればお馴染みのイチゴやブドウ、メロンやソーダ味などもあるので歯みがきを楽しむ動機付けとして選んでも良いでしょう。

歯の炎症や歯周病が心配な方なら、抗炎症効果のあるGK2(グリチルリチン酸ジカリウム)が含有されているものを選ぶといいでしょう。

虫歯にお悩みならば虫歯菌と戦う成分もたくさんありますし、歯を守るフッ素も人気ですよね。

泡が多いと長く磨けないという欠点が生じるので、ペーストはあまり多くしない方がよいでしょう。

オーガニック系ではヒノキの抗菌作用、アロエ、ビタミンや柿渋などさまざまな天然素材から作られているものもあります。

歯磨き剤に含まれる成分をお話ししていくと一晩では足りないくらいなのですが、歯の根元が削れてしまうようなブラッシング圧の強い方は研磨剤の少ないものを、着色が多くてお悩みの方なら多少でも研磨剤の含まれているものを選ぶと良いと思います。

食後何分で磨くのか、適正なうがいの回数は、などと気にしていても結局磨くのは1日2回とか、忘れてしまうという方もチラホラいます。
こだわりすぎたり情報に流されることなく、食後は必ず磨くという習慣をまず身につけることが大切です。

歯磨き剤は正しい歯みがきを後押しする、あくまでも補助的なものなので、間違った歯磨きをしながらこの成分がどうとか、偏った見方をするのは残念だと思います。

そのためには歯磨き指導を受けて、お口がどのような状態にあって歯磨き剤の選び方が間違っていないかを時々アドバイスしてもらうとよいと思います。

その上でたくさんの歯磨き剤を上手に選択して使うことができれば歯磨きが楽しくなったり、より快適に過ごす一助になるのではないでしょうか。

この記事を監修した人

医療法人社団周優会 常務理事 笠原幸雄

医療法人社団周優会
常務理事 笠原幸雄

所属学会

東京シティー日本橋ロータリークラブ会員
お江戸日本橋歯科医師会選挙委員会 委員長
一般社団法人 日本橋倶楽部会員
東京科学大学歯学部 東京同窓会参与

略歴

私立開成高校卒業
早稲田大学理学部卒業
東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学病院勤務
笠原歯科医院 蔵前開設
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 人形町開設
医療法人社団周優会 日本橋グリーン歯科 常務理事
医療法人社団寿幸会 笠原歯科医院 六本木開設