デンタルニュース
歯を白くするにはどんな治療法がある?
日本橋の歯医者「日本橋グリーン歯科」デンタルニュース担当、歯科衛生士の平野です。
「今よりもっと歯を白くしたいな…」と思ったことはありませんか?
コーヒーや紅茶をよく飲んだり、年齢とともに黄ばみが気になってくると、白い歯に憧れる気持ちは自然なことです。
私も歯科衛生士として患者さんから「どんな方法があるの?」とよく質問を受けます。
歯を白くする方法はいくつかあり、目的やライフスタイルによって選び方が変わります。
ここではそれぞれの方法の特徴とあわせて、実際によく患者さんから聞かれる悩みや不安も取り上げながら解説します。
歯を白くする主な方法
①歯医者でできるホワイトニング
オフィスホワイトニング(すぐに白くしたい方に)
歯医者で専用の薬を使って歯を白くする方法です。
1回でも効果を実感しやすく、結婚式や面接など「短期間で白くしたい!」という方に人気です。
実際に「今月の前撮りに間に合わせたいんです」と急いで来院される方も多く、即効性を求めるニーズを強く感じます。
ただ、人によっては一時的に歯がしみることがあるため、その点は事前にお伝えするようにしています。
ホームホワイトニング(自宅でじっくり)
歯医者で作った自分専用のマウスピースに薬を入れて、ご自宅で少しずつ歯を白くする方法です。
毎日コツコツ続ける必要はありますが、自然な仕上がりになりやすく色も長持ちします。
私自身も「生活に取り入れやすい方法」としておすすめすることが多いです。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるやり方です。
短期間で白くなり、その後の色持ちも良いため「せっかくなら徹底的に」という方に向いています。
実際に「多少費用がかかっても、確実に白くしたい」という方が選ばれるケースが多いです。
イベントや大事な仕事を控えている患者さんに特に人気が高いと感じています。
②市販アイテムでのセルフケア
ホワイトニング歯磨き粉
薬局でよく見かける歯磨き粉には、着色汚れを落とす成分が含まれています。
お茶やコーヒーの色を落とすのには役立ちますが、歯そのものの色を変えることはできません。
「半年間使ったけど思ったより白くならなかった」と相談された患者さんもいました。
私としては「白くする」というより「汚れをつきにくくする補助」としておすすめしています。
ホワイトニングマウスウォッシュ
すすぐだけで手軽に取り入れられるアイテムです。
口の中を清潔に保ったり汚れがつきにくくなる効果はありますが、「歯を白くする」効果はあまり強くありません。
「すっきりするけど、白さは変わらなかった」と感じる患者さんもいらっしゃいました。
毎日のケアとしては良い習慣ですが、ホワイトニング目的だと物足りなさを感じやすいでしょう。
③クリーニングや審美治療
クリーニング(本来の歯の色に戻す)
歯医者でのクリーニングでは、歯の表面についた茶渋やたばこのヤニなどをきれいに落とします。
薬で白くするわけではありませんが、「思っていたより白くなった!」と笑顔になる患者さんも多いです。
私自身、患者さんがクリーニング後に鏡を見て「こんなに違うんですね」と驚かれる場面をよく経験します。
セラミックやラミネートベニア
歯の表面に薄いセラミックを貼ったり、被せ物で色を変える方法です。
「芸能人のような真っ白な歯にしたい」という患者さんが選ばれるケースが多いです。
自然なホワイトニングよりもさらに白さを求める場合に有効ですが、歯を削る必要があるため慎重に検討する必要があります。
私も患者さんから相談された時には「治療後の生活を想像して納得してから選びましょう」とお話ししています。
ホワイトニングでよくある3つの悩み
①「歯がしみる」
薬による一時的な刺激
ホワイトニング後に「冷たいものがしみる」と感じる方がいます。
これは薬の影響で一時的に歯が敏感になっているだけで、数日で落ち着くことが多く、「最初はしみたけど、すぐ気にならなくなった」と話してくれる患者さんも多い印象です。
歯や歯ぐきの状態による影響
もともと歯ぐきが下がっていたり、歯に小さなヒビがあるとしみやすくなります。
「前に比べて歯ぐきが下がってきた」と心配される方は多いので、事前のチェックがとても大切だと実感しています。
②「思ったより白くならない」
歯の色には個人差がある
もともとの歯の色は人によって違います。
「友達は真っ白になったのに、自分はそこまで…」と不安を口にされる方もいます。
歯の質や色の違いによって効果には個人差があるので、事前にそのことを知っておくことが大切だと感じています。
治療法ごとの限界
オフィスホワイトニングは自然な白さが出やすいですが、理想通りの真っ白にはならない場合もあります。
「もっと明るい色に」と希望される方には、セラミックなど他の方法も一緒に検討していただくようにしています。
③「白さが長続きしない」
生活習慣の影響
コーヒーや赤ワイン、喫煙習慣がある方は後戻りしやすいです。
実際に「せっかく白くしたのに、また黄ばんできてしまった」と残念そうに来院される方もいます。
定期的なケアで防げる
完全に戻らないようにするのは難しいですが、半年ごとのメンテナンスやホームホワイトニングで効果をキープできます。
「定期的に通うことで安心できる」と言ってくださる患者さんも多く、継続の大切さを私自身も強く感じています。
市販のホワイトニンググッズは効果ある?
①歯磨き粉やマウスウォッシュの役割
表面の汚れを落とす効果
市販の歯磨き粉やマウスウォッシュは、歯の表面についた汚れを落とすのに役立ちます。
「使うと口の中がさっぱりして気持ちいい」と患者さんから聞くこともあり、日常の習慣におすすめできます。
漂白まではできない
歯そのものの色を白く変える効果はありません。
「毎日使っているのに白くならない」という相談もよく受けます。
私は「維持や予防には良いけれど、本格的に白くするなら歯医者でのホワイトニングが必要」と説明しています。
②ドラッグストア商品と歯医者での治療の違い
成分の濃さの違い
市販品は安全のために成分が弱めに作られています。
そのため「劇的な変化を感じなかった」という声が多いのも事実です。
専門家のサポートがある安心感
歯医者でのホワイトニングは、歯や歯ぐきの状態を確認しながら進められるので安心です。
「しみたらどうしよう」と不安に思う方も、対応できる体制があるので安心して受けられます。
後悔しないホワイトニングのために大切なこと
①事前に相談して自分に合った方法を選ぶ
カウンセリングで分かること
「どれくらい白くしたいのか」「いつまでに仕上げたいのか」を伝えることで、ベストな方法を提案してもらえます。
患者さんごとに希望は違うので、歯医者では一人一人に合った方法を提案しています。
リスクや限界を知っておく
「思ったほど白くならない」「しみることがある」など、事前に知っておくことで安心して取り組めます。
「最初に説明を聞いていたから不安が少なかった」と言っていただけることも多いです。
②白さを長持ちさせる習慣
食生活で工夫する
ホワイトニング後は色の濃い飲み物や食べ物を控えることが大切です。
とはいえ全く控えることが難しいこともあるので、私は「飲むときはストローを使うと良いですよ」とよくアドバイスしています。
定期的なクリーニング
半年に一度のクリーニングを続けることで、白さが長持ちします。
「また白くなった」と嬉しそうに言ってくださる患者さんも多く、施術する側の私としてもやりがいを感じる瞬間です。
まとめ
歯を白くする方法には、歯医者でのホワイトニング・市販アイテム・クリーニングや審美治療などがあります。
よくある悩みにはどれも解決策がありますが、後悔しないためには、事前相談と自分に合った選択が大切です。
白い歯は笑顔をより魅力的にしてくれます。
もし「歯を白くしたい」と思ったら、まずは気軽に歯医者で相談してみてください。