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くいしばりのリスクについて

歯をぐっと噛んで我慢、などというふうに耐えてきたぞという方。
クレンチング症候群という言葉を聞いたことがありますか?
歯を食いしばる癖のことですが、ストレスが多くかみしめる方に多く発症する症状で、その結果は身体に大きな影響があることがわかってきています。

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実際、歯でぐっとかむときには自分の体重と同じくらい、平均50~60キロ程度の力がかかっていると言われています。
おせんべいを噛むときには50キロ、フランスパンをかじるときは30キロ、歯ぎしりをするときには80キロほどの力がかかると日本歯科医師会でも説明しています。
実際数字でみてみると、人間は毎日これだけの力をかけて何かを食べているなんて驚きですね。
一時的に食事でかかる力に関しては必要だとしても、ぐっとかみしめる無意識の時間が長く続いてしまえば、身体に大きなダメージが起きてきます。

その症状は結果どんなことが起きてくるのでしょうか。
たとえば、歯がこすれ合い削れて来たり、歯が折れたり、亀裂が入ってしまってそのヒビから知覚過敏が起きることがあります。
また、強い力を常にかけるために肩こりが起きたり、顎関節症を招くこともあります。
歯から歯の周りの組織にかかる負担から、炎症を起こしたり歯周病になったり、歯がぐらついてくることも予想されます。

クレンチング症候群という耳慣れない言葉ではありますが、このような症状になる前に早めのチェックをして対処をしていきたいものです。
クレンチング症候群にならない ように、以下の項目をチェックしてみましょう。

鏡で見たときに、上と下の歯のかみ合わせの部分がすり減って見えたり、平らになっていたりしませんか。
舌の脇の部分に、歯の形がついて波のようにみえませんか。
頬の内側、歯に当たる部分に白く見える線やなにか異変がありませんか。
歯と歯茎の境目に削られたような不自然な傷がありませんか。
あごの関節や、エラのあたりを押すと筋肉に痛みが出ることがありませんか。

このようなことが思い当たる方はクレンチング症候群予備軍の可能性があります。
もし思い当たる方は症状を感じるようになる前に予防をしていきましょう。
クレンチング症候群の予防のためには、首周りの筋肉や肩の凝りなどをほぐすよう心がけたり 、上と下の歯が触れていると感じた時には極力噛んだ歯を緩めてみましょう。
イライラやかみしめを分散するようにガムを噛んでみたり、かみしめているあごの関節や、口の中をマッサージするように緩めてみるのもよいでしょう。
噛み合わせを歯医者さんで見てもらったり、強い力を直接かけないようにマウスピースを作ってもらうこともよい方法です。
ご不明な点は日本橋グリーン歯科へご相談ください。

ストレス社会だと言われる昨今、このような癖や悩みとうまく付き合えるよう、早いうちに対処していきましょう。

2016-04-01 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

口内炎について

口内炎とはなんでしょうか。
調子の悪い時や季節の変わり目、忙しく感じる時などお口の中にできて痛むことがありませんか。
お醤油など塩分のあるものがしみたり、歯に当たって痛みがあったり、できてしまうととても厄介ですね。

口内炎とは、口の中の粘膜の部分に起こった炎症をこう呼びます。
状態や原因などからいくつかの種類に分けることができます。
口内炎の悩み
口内炎の種類について
口内炎とよばれるものの中で最も多いのがアフタ性口内炎というタイプです。
白くて、周りが赤い円形やだ円形にみえます。だいたい直径2mmくらいのものです。
体調不良の時にできると言われていますが、原因ははっきりしていません。

口の中の粘膜が赤くなったり、白濁していたり、ヒビが割れていたりするときはカタル性口内炎を疑います。
装着した入れ歯や矯正のための器具などで、口の中に刺激があった場合、虫歯や歯周病などにより、お口の環境が良くない時にかかることがあります。

単純ヘルペスウイルスなどの感染を原因とするヘルペス性口内炎などのウイルス感染による口内炎を、総じてウイルス性口内炎と呼びます。
ヘルペス口内炎とは、口唇や口の粘膜に小さな水疱ができたり、それが破れてしまい、びらんや潰瘍が起きてしまうことがあります。
痛みが大変強いのが特徴です。

カビ菌の一種、カンジダ菌によって罹る口内炎をカンジダ性口内炎といいます。
痛みはあまりないのですが、口の中に白いコケのような斑点ができてきて、放置すると口から喉、食道、肺まで広がる可能性があります。
免疫力低下のときにかかることがあります。

ほかには、食べ物によるアレルギー性の口内炎や、ヘビースモーカーが罹りやすいニコチン性の口内炎などがあります。
治りのわるい口内炎は、初期の口腔ガンが疑われることがあります。
気になるときには早めに日本橋グリーン歯科へご相談ください。

口内炎ができてしまったら
口内炎で最も大きな原因として考えられるのは抵抗力が低下していることです。
確かな原因がわからないものもありますが、免疫力が落ちた時に口の中の細菌が口内炎を引き起こしたり、内臓障害が原因となっていることもあります。
予防法は、栄養のバランスに気をつけて、睡眠を多く取ること、ストレスをためないようにするなどできることをしていきましょう。
お口の中を清潔にすることも忘れてはいけません。
正しい歯磨きをして、洗口剤をしようしたり、イソジンを使ってうがいをしてもよいでしょう。

口内炎ができている時は刺激のある食べ物を避け、口内炎に塗る薬を使ってみたりすると痛みが楽になるでしょう。
はちみつもよいと言われていますが直接口内炎に塗ると、とても刺激があるので、飲料に溶かして飲むとよいでしょう。

ほおっておいても1 週間程で治ってくるものですが、同じ場所だけに何度も繰り返してできたり、いつまでも治らなかったり、ひどくなっている時には早めに歯科医院で見てもらうことをお勧めします。

2016-02-11 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

お口の汚れを確認してみましょう

お口の汚れ
お口の汚れを確認してみましょう
「毎日歯磨きをしています。」という方でも磨き残しはどうしてもあるものです。
それを少しでも減らして、きれいなお口の環境になるように指導を受けることがあると思います。

そのようなとき、歯を赤く染めてみたことが無かったでしょうか。
子供のころ、幼稚園や保育園、小学校などでも虫歯予防デーや、何かのイベントにからめて
お口を見てみる機会があった方もいらっしゃるかもしれません。
同じような歯科医院でもこのような機会を作ってお口の汚れを確認してもらうことがあります。

お口の汚れに赤く色をつけることを「染めだし」と呼んでいます。
このときに着くおもに赤い色の液は「歯垢検査薬」というもので、染め出し剤などとも呼んでいて、染める対象のものは歯ではなく、実際はお口に残った歯垢を染めています。
歯垢は歯より少し黄色がかっているような、白色系なのでただ鏡をみてもなかなかわからないものです。
そのため、この歯垢を染め出して、磨き方のクセや苦手な部分をわかりやすくしているのです。

この歯垢とは、そもそも何でしょうか。
これは、プラークという名前があり、おもに最近の塊だと言えます。
虫歯や歯周病の原因になるもので、放っておくと唾液中のカルシウム成分と結合して硬い歯石になっていきます。
歯石になってしまうと、もう歯ブラシで取り除くことはできません。
その前に、毎日の歯ブラシでできるだけ、この歯垢を取ってしまうことが大事なのです。

染め出しをしたら
赤く色のついた歯垢は、歯ブラシのあたっていなかったところを示しています。
これをスコアにてわかりやすく上達したものを数値化して患者さまにお話ししたりすることもあります。
力を磨いても歯ブラシの毛先は逆に開いてしまい、磨きたいところに歯ブラシが当たらないので、適切な圧と、ブラシの動かし方、歯ブラシ以外の補助用具と呼ばれる、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使い方も指導してもらいましょう。

染め出し剤ってどんなものなのでしょうか?
このごろ、一般のドラッグストアなどでも染め出し剤が販売されていたりします。
その形状は主に、液体や、ジェルタイプ、粒になっていたり、歯磨き剤に色が付いているものなどもあるんです。
この赤色は食用である色素を使っていますので、人体には無害です。

染め出しをしたら
歯科医院ではドクターや歯科衛生士が歯垢を赤く染めだしていきます。
歯ブラシや綿棒、綿を小さく丸めたもので色を漬けていきます。
そのあとは軽く1回から2回うがいをします。

鏡を使って色のついている部分を確認してみましょう。
この汚れが無くなるように工夫をして優しく汚れを落としていきましょう。
最後にもう一度確認染めといって染め直してみることもあります。
きちんと汚れが落ちていれば、このとき、歯の表面に残る色はないことになります。

毎度同じところに汚れが付いていたり、どうしても落ちない汚れがあるときには、それを取り除くための方法をドクターや歯科衛生士に相談しましょう。
毎日確実についてしまう歯垢を残さないように、歯磨きの腕をあげていけたらいいですね。

2016-01-13 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

虫歯あれこれ

虫歯あれこれ

虫歯と言うとどんな状態を思い浮かべるでしょうか。
よくアニメなどでは真っ黒で穴があいていたりするものを見ることがあるかもしれません。
そのような虫歯がお口にあったとしたら、多分大きな痛みが出てしまっているでしょう。
目で見てわかるような虫歯になってからだと治療は大掛かりになることもあるのでそのような状態になる前にできるだけ早く見つけられればいいと思いませんか?
虫歯イラスト
虫歯とは何でしょう。
虫歯はカリエスと言い、歯を蝕んでいく細菌の仕業によりできるものです。
その細菌がたまりやすい場所、磨きにくい場所などは虫歯の好発部位といって、非常に虫歯になりやすい個所だと言えるのです。

虫歯になりやすい部位は?
それは、歯と歯が隣り合っている間の部分です。隣接面のカリエスと呼んでいます。
隣の歯が邪魔しているので、虫歯ができても気づきにくく危険な部位でもあります。
デンタルフロスでのお掃除が適しているのですが、そのフロスをこの隣接面に通した時、糸の繊維がほどけるようになった時はこの部位の虫歯の可能性がありますので、早めに歯医者さんに行きましょう。

他には奥歯のかみ合わせの部分、咬合面と言われる部位です。
よく奥歯のかみ合わせの部分にキャラメルなどが詰まってしまったりしたことはありませんか?
あの咬み合わせの溝は虫歯の好発部位です。歯ブラシが届かないほど深い溝があるので細菌が潜みやすい部分なのです。

最後は歯と歯ぐきの境いの部分です。
歯周病が起こる原因にもなる場所ですし、それだけ歯磨きが難しい場所だと言えます。
年齢の高い人では、その歯周炎により歯ぐきが下がって、根面カリエスと言う歯の根っこの部分にカリエスができることがあります。
歯ぐきが下がると歯の根っこが出てきてしまうのですが、根の部分は、歯のほかの部分のように身体の中で一番硬いエナメル質では覆われていません。
ここはセメント質と呼ばれる柔らかく、虫歯に弱い特徴があります。
この部分は毎日の歯磨きで削れ易かったり、虫歯になりやすかったりするのです。

虫歯にならないような対策を
虫歯を防ぐには、毎日の歯磨きの技術を向上させることが挙げられます。
また、ブラッシングに加えて、補助用具と呼ばれるデンタルフロスや歯間ブラシなどをうまく使えるようになることが大事です。
取りきれない汚れを歯科医や歯科衛生士にクリーニングをしてもらって、ブラッシングの指導を受けることが虫歯予防への近道になります。

2016-01-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

8020(ハチマル・ニイマル)運動とは?

8020(ハチマル・ニイマル)運動って知っていますか?
8020運動とは
どうも歯医者は苦手だな…という方、実は少なくないのではないでしょうか。
もっともっとクリニックが快適でいたいことが少なくて済む世の中になるといいなと誰もが思うことでしょう。
でもそんなクリニックでちょっとぐるりと首を回していただけるとこんなものが眼に入りませんか?

「8020ハチマル・ニイマル)運動」

ポスターやステッカーを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
歯医者さんの電話番号だったり、車のナンバーが8020だったり。
これ、何を意味しているかご存じですか?

御長寿大国のわが日本。「80歳まで自分の歯を20本残しましょう」という
厚生労働省と日本歯科医師会が勧めている健康運動の一つです。

大人のお口の中には平均28本の歯があります。
親知らずがあったり、先天的に少なかったりすることもありますが、このうち、20本を80歳まで残して、元気に過ごしましょうということなんです。
そのためには小さいうちから、お口のケアや定期健診を怠らずに、しっかりと自分の歯で食べること、そうすれば健康で豊かな生活が送れます。
子供から大人へのライフステージ、また虫歯、歯周病への対応など、それぞれやってくるお口の変化にも敏感に気づけるようになりたいものです。

さて、時は江戸時代。
人は今よりも寿命が短く、衛生環境、食環境も優れてはいません。
そんな時代、小林一茶が50歳前に失った歯について詠ったちょっと面白い俳句があります。
「歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ」
仏様にすがって唱えたお経も歯が無いとあもあみだになってしまったわけですね。
2万句も詠んだと言われる一茶も、同じように歯に悩んだことがあるんですね。

そうなる前に、私たちは早めに手を打ちましょう!
まずは自分のお口をチェックしてみましょう。

・歯医者さんでの歯科健診。どれくらいの間隔で受けていますか?
・自分のお口にある歯の本数を知っていますか?
・お口のケアはどんな方法ですか?
・歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方をきちんと知っていますか?
・かかりつけの歯科医がいますか?

自信を持って歯の健康を守っていますよ!と多くの人が言えるようになれば、クリニックは予防だけ、クリーニングだけの空間になると言われています。
虫歯ができても早期発見、早期治療をすれば、最小限の治療で、歯を残すことができて、痛い治療をすることが少なくなるからです。

お口の中は、体内の臓器とつながっています。歯周病菌による心臓病、糖尿病などとの関係もわかってきています。
歯だけではなく、身体全体の健康のためにも歯を少しでもよい状態で残すことはとても意味があることなのですね。

気になることがありましたら、お気軽に日本橋の歯科・日本橋グリーン歯科へご相談ください。

2015-12-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

寒い季節のお口の環境

いよいよ冬本番!朝布団から出るのが億劫に感じる方も多いのではないでしょうか。
気温の低下により、体が冷えて血行が悪くなったり、寒い寒いと猫背の姿勢を取りがちになっていることから肩コリが気になったり、冬の身体のお悩みを抱えている方も少なくないのでは!?
今回は、寒い季節に起こりがちなお口の中の環境変化にスポットを当ててみましょう。
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歯がしみるような痛みを感じる!
こんなお悩みを聞くことがあります。その原因は一体何でしょうか。

原因として考えられること・・・
その1 知覚過敏

歯の一部分に大きな摩擦が加わると、その部分の歯の表面エナメル質が削れてきてしまいます。
エナメル質は身体の中で最も硬い組織と言われていて、その硬さを表すモース硬度というレベルに換算すると6-7という数値に値します。地球上で一番硬いものとしてよく言われるダイアモンドを10としているのですが、ナイフより硬くガラスに傷をつけることができる程度の硬さが7レベルとされているので歯のエナメル質の硬さはかなりのものだと言えます。
そんな骨よりも硬いエナメル質が実は毎日の誤ったブラッシングにより、少しづつ少しづつ削れていくことがあるんです。削れてしまった部分は、歯の神経がまとう洋服が薄くなっているような状態なので
熱や冷たいものに敏感になりますね。そこで、冷たい風を感じるこの季節、知覚過敏が疑われるような症状がでることがあります。
知覚過敏になっているところは歯医者さんによって修復してもらえます。また正しいブラッシングにより、今後の知覚過敏を防ぐこともできます。

その2 かぶせものや詰め物が冷えると招く痛み

クラウンと呼ばれているかぶせものや、インレーと呼ばれている詰め物。材質によっては温度差により神経が残っている場合痛みとして感じられることがあります。エナメル質と同じように、歯の一部分を守るように修復している素材は歯の神経に近い位置へセットされているケースがあります。修復している材料が冷えると神経に近い位置へその冷たさが伝わり痛みとして認識してしまうんです。かぶせものの材質については治療の際、歯医者さんで相談してから決定することができます。

その3 冷えによる筋肉の硬さ、くいしばり
寒さをがまんしたり、歯がガタガタしているようなとき、お口の周りの筋肉はとても硬くなっています。
それによって必要以上に咬む力が強くなり、歯に加わる力が大きくなりすぎて痛みとして感じることがあります。寒さに弱かったり、血行不良による肩こりなどを感じやすい人に起こることがありますので
そのようなときはお口の周りをほぐしてあげたり、身体を必要以上に冷やさないようにするなど工夫をなさってみてはどうでしょうか。

他にも原因として考えられることがあるかもしれません。冬に特に感じる痛みがある場合は日本橋グリーン歯科へご相談ください。

2015-11-30 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

「いい歯の日」

11月8日が「いい歯の日」というのをご存知ですか?
日本歯科医師会が「いい歯で、いい笑顔」を日本中に!をキャッチフレーズに、「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」というキャンペーンを実施しています。
いい歯の日
「笑顔が素敵な著名人」を選ぶ著名人部門と、「とびきりの笑顔の写真」を選ぶ一般部門があり、11月8日に授賞式があります。
過去の受賞者でいうと、ウィッシュ!のポーズで有名なDAIGOさんと、女子柔道選手の谷本歩実さんなどが受賞しました。
あなたのとびきりの笑顔が表彰されることがあるかもしれませんから、いつでも綺麗で健康ないい歯を保ち続けられるように毎日のケアを心がけてくださいね。
そして、面倒くさがらずに、定期的に歯科検診を受ける習慣をつけていただくとよりよい歯でいることができますす。

☆歯周病

あなたの口の中や歯は健康ですかと質問された時、自覚症状が特にない人からは、どこも痛くないから大丈夫です!という答えが返ってくることでしょう。
歯周病は、痛みもなく歯を支える土台である歯周組織を静かに破壊していく病気です。
自覚症状がほとんどなく、放置してしまうことが多いため、気づいた時には重症になっています。
そのため、治療がとても長引いたり、全身に影響が出ることもあります。

サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)とか、「サイレント・キラー(静かな殺人者)とも呼ばれているのです。
痛みがないから歯が健康とは限りません。予防のためには、家庭でのセルフケアだけでなく、歯科医院で定期検診を受けて、プロにケアしてもらうことも大切です。
定期検診では、出血の有無をチェックしたり、歯周ポケットの深さを測定したりして歯周病の状態を検査します。
そして、専門の道具で歯石や歯垢を除去し、あなたのお口の中の状態にピッタリの効果的な歯磨き方法の指導もいたします。
指導を受けた毎日の正しいセルフケアと、プロの手によるケアで、お口の健康を歯周病から守るために、力を合わせてがんばりましょう。

☆歯周病の進行状態

①歯が浮く感じがして、食べ物が噛みにくくなる。歯周ポケットから膿が出て、歯肉がブヨブヨに腫れ、口臭もひどくなる。

②歯槽骨はほとんど溶けてなくなってしまい、歯根が露出し、歯肉が腫れて痛み、歯はグラグラになる。最後には歯が抜けてしまう。

③歯ぐきに歯垢がたまり炎症を起こし、歯肉が赤く腫れ、ちょっとした刺激でも出血しやすくなる。

④歯肉の炎症が進み、歯垢が石灰化して歯石になり、歯と歯肉の間に「歯周ポケット」という深い溝ができる。歯を支える歯槽骨の破壊が始まる。

☆予防が大切

歯周病は、細菌による感染症なので、原因である細菌の数を減らすことが一番効果的です。
口の中にいる細菌は、数百万から数千万という団体で固まって、プラーク(歯垢)となって歯にこびりついています。
このプラークを取り除くためには、家庭での毎日の丁寧な歯磨きによるセルフケア、いわゆるプラークコントロールが大切です。
また、細菌の数を減らすのと同時に、自分の免疫力を強化することも重要です。
歯周病は生活習慣病であると言われているので、栄養バランスのとれた食生活を心がけて、毎日規則正しく生活し、ストレスをためないこと、歯周病の危険因子となる飲酒・喫煙・疲労・睡眠不足等の見直しもしましょう。
歯の調子がおかしいな、と思ったらすぐに日本橋の歯科・日本橋グリーン歯科へご相談ください。

2015-11-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

初期虫歯とは

初期虫歯とは

子供の頃に学校の歯科検診で、「C1」とか「C2」とチェックされたことはありませんか?
虫歯の進行段階はCOからC4までの5段階あります。
これは虫歯の進行を表す用語で、C は虫歯を意味する「Caries(カリエス)」のことです。
「CO(シーオー)」と診断されることが多いのが初期虫歯です。
Oは数字のゼロではなく、英語の「Observation 観察(オブザベーション)」のオーです。
「要観察歯」のことで、虫歯になりそうな歯・穴があく一歩手前の歯・初期虫歯などとも言われます。
初期虫歯

初期虫歯の状態と治療

健康な歯と見た目がほとんど変わらず、痛みなどの自覚症状もないため見逃しやすいというのが特徴です。
歯科ではすぐに治療せずに様子を見ますが、「要観察歯」なので、早い段階でのケアがとても重要になります。
よく見るとエナメル質が白濁していたり、X線写真で歯の断面を見ると、健康な部分と同じように表面は白く写るのに、歯の内部はミネラルが溶け出していて密度が低く、暗く写ります。
初期虫歯の段階ならば、毎日のセルフケアで歯を修復し、健康な状態に戻せる可能性があります。
穴があいてしまうと元に戻ることがないので、歯科での治療が必要です。

効果的なフッ素

お子様の初期虫歯の虫歯予防や修復のためには、定期的に歯科で歯にシーラントをしてもらったり、高濃度のフッ素を塗布してもらうことが有効です。
初期虫歯を修復するには、虫歯菌の作る酸で溶けた歯の表面に、唾液中のカルシウムが付着して修復する再石灰化が重要です。
再石灰化促進のためにはフッ素が有効です。
フッ素入り歯磨きは、自分で歯磨きができる年齢になれば毎日のケアに取り入れられます。
フッ素は、再石灰化を促進させる作用の他に、酸に強い丈夫な歯にしたり、虫歯菌が出す酵素の働きを邪魔して酸を作りにくくさせる効果があります。
フッ素を歯に効率良く取り込ませるには、歯ブラシに半分以上(1g以上)歯磨き粉をつけ、磨き始めは濃度が高いので初期虫歯の部分や虫歯になりやすい部分から磨きます。
2分間ブラッシングをして、歯と歯のすき間や歯の溝などにも歯ブラシの毛先が入るようにします。

お口をすすぐ時は、すすぎ過ぎるとフッ素が溶け出してしまうので、回数は少なめにしましょう。
学校・職場の昼休みや、外出先でもささっと磨けば効果がありますので、毎日ケアすることが大切です。
ポイントは、家庭で毎日低濃度を!です。
歯ブラシも歯磨きもたくさん種類がありますので、日本橋の歯科で自分に適したものをご相談ください。

2015-10-12 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯に良い事とは?

食欲の秋ということで、店頭には美味しそうな食べ物がたくさん並んでいますね。
「歯無しに食い残しがない」ということわざがあって、歯の悪い人にかぎって食い意地が張っているという意味です。
また「柿は歯の毒腹薬」ということわざも昔からあり、柿を食べると柿渋で歯が汚れたり、食べ過ぎると糖分が多いので虫歯になりやすいが、お腹には薬である、という意味です。
食べ物が美味しい食欲の秋でも、歯のためには食べ過ぎに注意してほどほどに、ということですね。
歯に良い食べ物最近「食育」という言葉をよく耳にしますね。食に対する知識の習得や、食を選択する判断力を身につけるための取り組みのことです。
食欲の秋だからそこ、歯に良い食べ物について考えてみませんか?

歯に良い野菜

歯に良い事
歯に良い事を大きく分類すると以下のようになります。

①唾液の分泌を促す効果や歯の表面をきれいにする効果がある。
清掃性食品と言われる食品のことです。食物繊維が多く、噛むことで歯の表面をきれいにするレタス・ゴボウ・セロリ等や、唾液の分泌を促す酸味のある食品です。

②あごの発達を助ける。
あごの発達のためには、噛みごたえのあるするめ・ゴボウ・かたまり肉等の食品をしっかり咀嚼して食べると良いでしょう。
噛むことは、あごの発達に有効なだけでなく、唾液の分泌がよくなる・消化を助ける・脳の働きを活発にする・食べ過ぎを防ぐ等の効能があります。

③歯を強くする。
歯を強くする食品とは、カルシウム代謝を助けるビタミンD が多い椎茸、象牙質に良いビタミンCが豊富なレモン・ホウレン草・キャベツ石灰化を助け、歯を作る素になるチーズ・小魚・ひじき・牛乳等のカルシウムが多い食品や、エナメル質を強化するビタミンAが含まれる卵・人参・わかめ、などがあげられます。

歯に良いのは「まごわやさしい」
昔からある和食が歯や体に良いといわています。歯に良いと言われる料理の頭文字をとったものです。
まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いもです。(「まごわやさしい」)
どちらかといえば、子供が好むようなものではありませんが、今までの毎日の食習慣を見直して、あなたの家の食卓にも取り入れて、よく噛んで食べることをしてみてはいかがでしょうか。
歯に良いものだけを食べて暮らしていくことは不可能ですので、バランスよくいろいろな食品を摂取して、しっかり咀嚼し、食後はきちんと歯磨きをすることで、健康な体と歯を守りましょう。

歯に悪いのは「おかあさんはやすめ」
子供が大好きな食べ物で、現代の人気料理でもあり、比較的簡単に作れるので、お母さんが休めると言われる料理の頭文字をとったものです。
オムレツ・カレーライス・アイスクリーム・サンドイッチ・ハンバーグ・焼きソバ・スパゲッティ・目玉焼きです。(「おかあさんはやすめ」)
これらは歯や体に良くないと言われていて、その理由として、軟らかいものが多く、あまり噛まずに食べられるので、歯並びや噛み合わせに影響する・あごが発達しない・噛まないから唾液の分泌も少ないので虫歯になりやすい等があげられています。
歯の調子がおかしいと感じたら、日本橋の歯医者・日本橋グリーン歯科へお気軽にご相談ください。

2015-10-03 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは
歯の表面に沈着した色素を除去したり、たばこのヤニや茶渋などの着色汚れなど、いろいろな原因で変色した歯を白くするのがホワイトニングです。
その方法は、歯科医院で歯を削って人工の歯にする治療法や、家庭で歯を白くする効果がある市販の歯磨剤や洗口剤を用いたりと、実に多くの選択肢があります。

歯は寿命が削れば削るほど短くなる確率が高くなりますので、削るのを最小限にとどめる処置をご選択された方が良いでしょう。
一般的な歯科でのホワイトニングとは、歯を削らずに漂白剤で科学的に白くすることです。
ホワイトニングの薬剤に120時間接触させた時、歯から溶け出すミネラルの量は、約2分半ジュースやソフトドリンクに接触させた時と同じ程度であると研究報告されています。
歯を漂白すると歯がボロボロになってしまうのではないかと不安になるかもしれませんが、歯肉炎の治療に使用した薬から生まれた安全な薬剤なのでご安心ください。

ホワイトニング

ホワイトニングの方法

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2種類があります。
ご自身のライフスタイル等に合わせて、どちらの方法にするかは歯科医にご相談ください。

ホワイトニングは健康保険の対象ではないため、自費診療となります。
料金体系については、処置をつける前に納得がいくまで十分に説明を受けてください。

①ホームホワイトニング
歯科医の指導を受けながら、自宅で患者さまが漂白剤を盛った軟らかくて薄いマウスピースのホワイトニングの専用トレーを装着して行う方法です。
主に夜寝ている間の6~8時間を利用して、期間中は週1回程度の通院をして歯科医がチェックします。

②オフィスホワイトニング
歯科に通院し、漂白剤を塗布して強い光やレーザーを照射し、有害物質を脱色・分解する方法です。
1回の所要時間は1時間程度で通常3~6回の通院が必要です。

ホワイトニングの良い効果

ホワイトニングをすると、歯が白くなる他にも良い効果があります。
う蝕の原因となる歯周ポケットの減少・細菌数の減少や、歯垢がつきにくくなったなどと報告されています。
また、日常のセルフケアやお口の管理に対するモチベーションが高くなったり、自分の歯に対する関心が高まるようです。

2015-09-21 | Posted in デンタルニュースComments Closed